サロン・ド・リュクス
2011年 04月 20日
あまりにも指が痛くて、これは今日は使い物にならないな?!と。
それでほとんどあきらめていました、サロン・ド・リュクスの展覧会を見に行きました。
神楽坂のアユミギャラリーはずいぶん昔に創作人形の展覧会に何度かたずねた場所でした。
こちらの作品は19世紀にフランス・リュビネルで生まれた刺繍ようのかぎ針で刺していくオートクチュールのための手法で作られています。
会場では撮影禁止でしたが、ご友人への義捐金になさるとのことで、パンフレットの販売がありました。
その中のお写真です。
会場には何種類かの蝶のパターンがありました。
なかでも濃いとても麗しい紫色の蝶のブローチが目を引きました♪
幾重にも重ねて刺されたスパンコールとビーズ!!
紫の蝶のブローチは3色あり、中央の部分のお色が、ピンクとグリーンとあと、もうひと色。。。
それらのブローチが今回の一番人気だそうでした。
芥子粒のように小さい極小ビーズでびっしりと刺されたバッグや、モチーフを重ねてつくられたカチュウシャ土台にのせたボネも展示されていました。
桜新町のお教室では、カリキュラムが組まれており、刺繍をなさったことのない方でも
自然とレベルアップして学べるとのこと。
私はホームページを拝見して、裏から刺す、とあったので、裏からだけ刺すのかと
思っていましたが、表と裏から、刺していくようです。
会場には木枠にシルクオーガンジーを張った、作品が置いてあり、
先生に実際に刺していく過程を見せて頂きました。
シルクオーガンジは透けるので、裏からビーズを通した糸を手に持ち、上から裏から、
刺繍用のかぎ針、クロッシェを用いて刺していきます。
日本刺繍の木枠と同じ感覚ですね。両手が使えるのです。
アンティークの口金を使い、オペラバッグに仕立てたもの、それは見事なバッグでした!!
口金は素晴らしいアンティークで、ベークライトのものもありました。
遠い昔の貴婦人方はきっとこんな素適なバッグを手にされて舞踏会にいらしたのでしょうね?!
私はDMの蝉さん、とトンボさん、蝶のブローチに惹かれました。
とくに昆虫類に興味があるわけではなく、どちらかというと苦手なほうですが、
この蝉さんはとても麗しくて♪紫の蝶のブローチも♪
実演のときに先生が仰るには、とても丈夫に出来ていて、洗濯機で洗っても大丈夫!!とのこと。
ブローチは裏はシルバーいろの皮が貼ってあり、とても軽いので、薄物のブラウスにつけても
大丈夫だそうです。
本来ならコレクターさまは、アンティークのメタルビーズは、大切に保存なさるらしいのですが、
先生は実際に使用して作品に仕立てることで後世に伝えていくべきとお考えです。
美術館クラスのものを使用なさっているとか!!
私はビーズのことは詳しくありませんが、作品の輝きはとては素晴らしいものでした。
今回地震がなければきっと、皆さまもっと会場に足を運んでくださっただろうに・・ととても残念です。刺繍やビーズを使われるかたには、是非ご覧頂きたいなと思いました。
6月の17日から自由が丘のパセリセージさまというショップにて、リュクスのコラボレーションの
企画があります。以前にもこちらのショップさまではその企画があり、とても好評だったようです。
武井佳子先生のデザインのプチバッグを、真鍮のいぶしたゴールドのパーツなどで仕立て上げるようですね。お近くのかたは是非、ご覧になられてくださいね♪
by victorian_bonnet | 2011-04-20 11:31 | 展覧会